信州の桜の名所といえば、まるで桜のじゅうたんのような光景の高遠城址公園！
一度は荒廃した城址でしたが、今は整備されて、たくさんの観光客が訪れます。
歴史的建造物も多く、歴史好きには心躍る場所でもあります。
見どころやライトアツプの桜まつりについて、ご紹介します。
高遠城址公園内は歴史ロマンの桜
公園内には、1,500本もの桜の木があります。
「タカトオコヒガンザクラ」という、当地の名前が入った、薄紅色の桜です。
ソメイヨシノより小ぶりで、公園一面が赤みのある花の色に染まり「全国さくら名所100選」にも選ばれ、県の天然記念物に指定されています。
また伊那市では、 タカトオヒガンザクラを保護育成するために「桜憲章」なるものを作り、大事に見守っています。
地元の人々が、大切に守っている桜なのですね。
時代に翻弄（ほんろう）された高遠城
鎌倉時代からの歴史を残す高遠城は、戦国時代の諏訪や甲斐の戦いに、翻弄され、最終的には徳川家の譜代大名であった、内藤氏の居城となりました。
内藤氏は、先祖が関東総奉行であったことから、新宿一帯を徳川家から拝領（受け取ること）しており、下屋敷のあった場所が今の新宿御苑です。
どちらも桜の名所で、内藤氏は桜を特に愛でたのでしょうか・・
明治維新の廃藩置県（藩を廃止して、府と県に一元化した行政改革）のせいで、高遠城も荒廃しました。
が、旧高遠藩士により、「桜の花に馬も埋もれる」と言われたくらいに美しかった馬場の桜が、高遠城に移植され、現在のさくらの名所の礎（いしずえ）となったのです。
1976年には「高遠城址公園」と名称が変わりました。
園内には、城をしのばせる土塁や石垣、明治以降の建築である、 太鼓櫓や高遠閣などがあって、
今では歴史愛好家必見の場所です。
４月中続く高遠さくら祭り
毎年25万人以上が訪れる、高遠さくら祭り。
桜のライトアップもされ、 園内が薄紅にそまります。
落ち着いた城址の雰囲気とのコントラストで、とっても幻想的！
桜の時期にあわせ、公園北口付近に、観光案内所も開設されます。
(9時～15時 ※最盛期は変動)
市内観光パンフレットがもらえるので、伊那市観光の参考にどうぞ。
また、「い～なガイドの会」という、ボランティアガイドさんたちが園内の案内もしています。
（毎年4月4日～22日、9時30分～14時30分の予定です）
地元のガイドさんが、やはりいちばん詳しい！
公園を訪れた際は、ぜひお願いしてください。
毎年、25万人もの花見客が訪れるので、とても混雑します。
小さなお子さん連れでもOKですが、手をしっかりつないでいてくださいね。
【公園開き】4月1日 （予定）
【祭り期間】4月1日～4月30日
【開演時間】午前8時～午後5時
満開時期 午前6時～午後10時
※ 入園は午後9時30分まで
【ライトアップ】日没～午後10時
【入園料（変動あり）】高校生以上 500円 子ども 250円
団体高校生以上 400円 団体子ども 200円
※ 団体＝30人以上
【駐車場】周辺に市営駐車場
１日 普通車700円 自動二輪・原付200円
＊駐車場からシャトルバスあり 100円
駐車場経由のお花見循環バスあり
（高遠駅発着 100円）
【アクセス】（新宿または名古屋方面から）
■電車
①新宿駅ー (特急 約2時間30分)→岡谷駅
ー(JR飯田線 約1時間)→伊那市駅
ー(バス 約25分)→高遠駅
ー(徒歩 約15分)→高遠城址公園
②新宿駅ー(特急 約2時間20分)→茅野駅
ー(バス 約55分)→高遠駅ー(徒歩 約15分)
→高遠城址公園
※ 茅野駅～高遠駅臨時便
4月10日～23日運行（変更あり）
③名古屋駅ー(約2時間)→塩尻駅
ー(東京方面へのりかえ 約20分)→岡谷駅
ー(JR飯田線 約1時間)→伊那市駅
ー(バス 約25分)→高遠駅
ー(徒歩 約15分)→高遠城址公園
■バス
①新宿高速バスターミナルー(約3時間25分)
→伊那バスターミナルー(徒歩 約5分)
→伊那市駅ー(バス 約25分)→高遠駅
ー(徒歩 約15分)→高遠城址公園
②名古屋 名鉄バスセンター －(約3時間15分)
→伊那バスターミナルー(徒歩 約5分)
→伊那市駅ー(バス 約25分)→高遠駅
ー(徒歩 約15分)→高遠城址公園
■自動車
中央自動車道
諏訪IC→R152（約30km 約50分）→高遠城址公園
伊那IC→R361（約15km 約30分）→高遠城址公園
伊北IC→R153（約23km 約50分）→高遠城址公園
駒ヶ根IC→R15（約25km 約1時間）→高遠城址公園
松本市R19→R153（約56km 約2時間）→高遠城址公園
木曽福島町R361（約43km 約1時間30分）→高遠城址公園
さくら祭り期間中、伊那インターは大変混雑します！ 公共交通機関をおすすめします。
